【必見!!】筋肉量と筋出力の関係性について

筋トレ

こんにちは。筋トレしてますか??

今回は、筋トレを継続していると直面する問題、筋肥大と神経系の発達について説明します。

こんな人におすすめ
  • 筋トレを始めたばかりの人
  • 筋肥大や筋出力について詳しく知りたい人

【前提】筋肉量が多ければ重いものを持ち上げられるのか?

まずは前提として筋肉隆々の人、すなわち筋肉量が多い人が、ベンチプレスなどの高重量の重りを持ち挙げられると誰しも思いますよね??

それは間違ってはいませんが、半分不正解です。

那須川天心選手(左)と小島よしおさん(右)の体を比較してみましょう。

ぱっと見ではありますが、小島よしおさんの方が筋肉量が多いことは一目瞭然ですね。

しかし、ベンチプレスの最高挙上重量はというと
那須川天心選手が100kgで、小島よしおさんは95kgらしいです!!

なんと、これだけの筋肉量の差がありながら那須川天心選手の方が重い重量を扱えるのです!!

これは、筋肉量と筋出力が必ずしも比例しないということを示すいい例だと思います。

筋出力とは

筋出力とは筋肉が一回の収縮で発揮する力を指すことが多く、
基本的には筋肉の量が多ければ多いほど大きくなることが研究で分かっています。

しかしこれはあくまでも傾向であり、上で示したように必ずしも筋肉量と比例しているとは言えません。

これはいったいどうしてなのでしょうか?

簡潔に言うならば、筋肉が本気を出しきれていないからです。

実は一般人は、筋肉が持つ出力ポテンシャルを全て使わずに、6~7割しか使うことが出来ません。
なぜでしょうか??ここでよく耳にする神経系ということが理解できるかと思います。

筋肉が力を発揮するまでの過程

上の図が、脳からの指令を受けて筋肉が動くまでの過程です。

①まずは脳からの指令が電気信号によって、脊髄に伝達されます。
②その後脊髄を介して、運動神経にまで伝達されて筋肉が収縮します。

前述した、一般人は筋肉が持つ出力ポテンシャルの6~7割しか使うことが出来ないというのは

脳から脊髄間で伝達される中枢神経の話です。

運動神経はというと、実は鍛えることができずその人自身が持つ閾値によって決まっています。
すなわち、筋トレで鍛えられる箇所は中枢神経の電気信号を強くするということになります。

筋肉繊維の断面図の模式図を描きました。

赤色で示しているのが、実際に動員している筋繊維で空白のものが未使用の筋繊維です。
トレーニングを日ごろしている人は、
中枢神経が鍛えられてより多くの筋繊維を動員できていることが分かります。

これが筋出力の増加につながっているわけですね!!

マックスのパワー出そうとしてるのに、さぼんなよな~筋肉よ!!

筋肥大と筋出力を向上させるためのトレーニングの違い

筋トレをしている人なら常識的な内容になるかと思いますが、
筋肉量を増やすトレーニングと筋出力を向上させるためのトレーニングの違いについて解説します。

知ってる??筋トレにおける負荷の定量的基準について

まずは筋トレ方法を語る前に、RMやREPといった筋トレ用語から説明したいと思います。

  • RM
    RMとはrepitition maximumの略称で、『最大反復回数』と言われるものです。
    具体例を挙げると、10RMだと10回ぎりぎり挙上できる負荷(重さ)を表します。
  • Reps
    repitionの略で、何回運動を繰り返したのかを表す時に用いられます。
    RMとの関係を表すと、10RM×10Repsと1RM×1Repsは同じく限界を表しています。

筋肥大のためのトレーニング

そもそも筋肥大とは、上の図のように筋肉の繊維一本を太くするという作業になります。
筋繊維の数は、生まれつき決まっているためトレーニングをしても増えません!!

上の表からも分かるように、筋肥大には7~12Repsが有効とされています。

その理由を簡単に説明すると、低重量すぎると筋肉に負荷がいかず、高重量すぎると筋肉を収縮させている時間が短くなるほか、最後の最後まで追い込むのが難しくなるからです。

筋出力のためのトレーニング

筋肥大を狙うよりも、高重量低回数がもっともよいとされています。

その理由としては、前述したとおり脳からの脊髄へ中枢神経を鍛えることができるからです。

イメージはあえて重いものを持ち上げることにより、
神経を重さ慣れさせることでより多くの筋繊維に働きかける状態を作り出せるという感じです。

重いものを扱うことで、強制的に筋肉のリミッター解除を促しているよ

【総括】筋出力を上げていくためには

結局のところ、重いものを持ち上げられるようになるにはどうすればよいのか。

結論:筋肉量を増やしながら、神経系のトレーニングを行う

前提条件が筋出力は筋繊維の断面積に比例するでしたね。これは少し間違っています。
正しくは、筋出力は働く筋繊維の断面面積に比例するですね!!

要するに、使える筋繊維にするために神経系のトレーニングを行うのですが、筋肉量がふえないとやがて限界が来てしまいます。

筋肉量を増やしながら、それを使えるようにしていく

この作業こそが筋出力を上げていく最もオーソドックスな方法だと考えます。

コメント